室内栽培をはじめるには
室内での栽培は室外で栽培するのと違い、種まきの時期に左右されません。室外での栽培は、5月から6月初旬に種をまき9月から10月にかけての収穫というスケジュールになりますが、室内栽培では温度と照明のコントロールさえ怠らなければ、通年、栽培可能です。大麻のことを英語でWeed(雑草)と呼ぶように、雑草のような生命力がありますので、栽培は難しくありません。ただし、室内栽培では、室外栽培と同じ環境を室内に作らなければいけないので、照明等の必要機器に多少のお金はかかります。
次に上げる1)〜6)までを最低揃えましょう。
1)種子
種子の所持に関して合法ですが、その目的が、栽培、または栽培目的の所持は違法です。なお、「麻の実」として一般の商店で販売されているものは、不発芽処理されているので発芽生長することはまずありません。また、海外の種子会社から購入することができますが、日本国内に入国した時点で、大麻取締法の取り締まり対象となる場合があります。
それでもOKという人のみ次に進みましょう。種は、最低でも5粒用意します。せっかく発芽して順調に育っても、雄に育つ可能性があるからです。5本あれば1本は確実に女のBabyになるでしょう。
蛇足ですが、栽培に使われる種には大きくわけるとIndica(インディカ)・Sativa(サティバ)・Hybridの3種類に分類されます。室内栽培向きと言えるIndica種は、成長までの期間が早く、背丈は伸びても1メートル50センチ位に落ち着きます。Heavyな重たい飛びがIndicaです。逆に屋外向けと言えるSativa種は、繊維等の工業用に使われ、Indica種に比べると成長期間が長く、背丈の高いプラントになります。ハイパーアクティブな飛びがSativaです。また、海外の種子会社では、室内栽培向けにSativaとIndicaの良い所を掛け合わせたハイブリッド種子を主に販売しています。
2)栽培容器
植木鉢かプランターを用意します。1メートル前後の生い茂ったプラントに育てあげたいのなら最低内径24Cm(A-24)クラスもしくは8号以上の植木鉢が本数分必要です。
3)土
私自身も色々な土を使ってみましたが、園芸ショップやホームセンターで売っている『培養土』(バーミキュライト・腐葉土・パーライト等の配合済)を利用するのが一番手っ取り早くて、確実だと確信しています。さらに『パーライト』を培養土の2割を目安に追加で混合すると更に効果があるように思います。
なお、土は中性から弱酸性(Ph7〜Ph6.3)を保つ必要があります。
4)照明
室内栽培では、照明が成功の鍵といっても過言ではないでしょう。照明の選択は室内栽培家の悩みの種です。照明は値段も高いし、間違えた選択をするとプラントは育ちません。 選択肢より消してよい光源は、ハロゲン・白熱灯・植物栽培用ライトです。彼らは使い物になりません。ハロゲンや植物栽培用ライトは補助光源として利用すると効果があると言われてますが、既にこれらのライトを持っていない限りは新規購入は考えなくて良いでしょう。
さて、実際に使える光源はHIDライト(HPS・MH・SonAgroHPS・AgroSunMH)、蛍光灯の2種類の光源に絞られます。
HIDライトは効果抜群なのですが、値段が高価・発熱対策が必要、また日本では購入先を探すのに苦労するという悪い点もあります。しかし、HIDへの投資は長い目(もしかすると一回の収穫)で見ると確実に回収できるので、真剣に栽培を考えているのであれば検討の価値は大いにあります。アメリカでは、1000WクラスのHPSが$500、MHが$300位で売ってます。さらに日本への送料がだいたい$150くらいかかります。HIDをお探しならば、迷わずSonAgroHPS(430W)かAgroSunMH(1000W)をGetして下さい。SonAgroはレッドの強いHPSの波長に30W分のブルーの波長が追加されています。AgroSunMHはブルーの強いMHにレッドが追加され栽培に理想の波長を実現しています。
とは言っても栽培プロになるわけでもないし、個人で楽しむ程度だからHIDは入らないという人は、白色系の蛍光灯を使いましょう。蛍光灯も馬鹿に出来ません。彼らはきっちりと仕事をしてくれます。HIDと比べて値段も安いし、発熱も気にならないので、押入れでの栽培には一番向いているかもしれません。ただし、HIDと比べて照射率が悪いので常に蛍光灯をプラントの5Cm前後に配置する必要があります。また、プラントを効率良く育てたければプラントの回りにも蛍光灯を配置しなければいけないので、結構な投資になります。なお、TrueLightなどの太陽光に非常に近い波長を持つ蛍光灯が発売されていますが、普通の蛍光灯と比べて収穫に差はないとの報告がありますので、お金に余裕のある人が使えば良いのではないでしょうか。蛍光灯の色目は白色系を選びましょう。最低でも40W灯を6本位は用意しておきたいですね。
そうそう、パルックボールやツインパルック等のパワフルな蛍光灯も栽培に適していますが、一般的な蛍光灯よりも発熱が高いので、プラントにあまり近づけすぎるとプラントを焼いてしまいます。
5)肥料
植物に必要なN(窒素)・P(リン酸)・K(カリウム)を成長過程にあわせて与えます。私は、有機栽培派なので化学肥料を使わないのですが、化学肥料を利用するとN・P・Kの調整が簡単に行なえます。また、プラントを駄目にする原因で一番多いのが肥料の与えすぎなので、くれぐれも肥料は
与え過ぎないようにしてください。プラントが黄色くなったり、葉が巻き上がったりすると肥料はいらないというサインです。ホドホドのケアーが良いプラントを作ります。
6)電気タイマー
開花期の短日処理に利用します。炊飯用とかの容量の大きい物を用意してください。ディスカウントストアーとかで5000円くらいで売られています。
7)扇風機
扇風機を使ってプラントに風をあててあげると茎の強い立派なプラントに育ちます。また、カビや害虫対策にもなります。